日本書紀典拠論

¥12,980

『日本書紀』にみえる漢籍を典拠とする表現の数々はどのような意図で使用されているのか。
出典文脈との比較を行い、その表現効果を分析することで、『日本書紀』を文学的に読解する。


著者 山田純 著
カテゴリー 新典社研究叢書
判型 A5上製函
ISBN 978-4-7879-4301-9
商品コード: 9784787943019 カテゴリー:

説明

目次

 はじめに―『日本書紀』をめぐる二つの特性―

一、『日本書紀』と漢籍の文脈比較
 本章の概要
 1 鑑の史書―『日本書紀』「雄略紀」と『隋書』「高祖紀」の比較から―
 2 「霊畤」をめぐる〈変成〉―『日本書紀』「神武紀」の「郊祀」記事から―
 ここまでの小結

二、「易姓革命」と『日本書紀』
 本章の概要
 1 「仁徳紀」先行研究の問題点
 2 「鷦鷯」という名の天皇―鳥名と易姓革命―
 3 聖帝の世で、鹿が見た夢
 ここまでの小結

三、「陰陽論」と『日本書紀』
 本章の概要
 1 「日神=姉」の陰陽論―『日本書紀』「神代紀」の思考―
 2 『日本書紀』「神代紀」における「注の注」の機能について
 3 「皇極紀」「斉明紀」における歴史叙述の方法―災異祥瑞記事を中心として―
 4 「白燕」からみる天智称讃の方法―知識と技術から天意を読む治世―
 ここまでの小結

四、「崇神紀」全体の読解―「中国よりも上位の「日本」」へ―
 本章の概要
 1 『日本書紀』「崇神紀」における「撃刀」の典拠―異民族に強い将軍の故事を想起させるもの―
 2 『日本書紀』「崇神紀」が語る祭祀の「歴史」―「崇神紀」と「成帝紀」の比較―
 3 『日本書紀』「崇神紀」における「箸墓伝承」の位置づけ―君臣一体の理想的祭祀実現の「歴史」―
 ここまでの小結

五、『日本書紀』全体の作品論―その可能性へ―
 本章の概要
 『日本書紀』「天皇紀」の「注」を読む―「帝国/蕃国」としての「日本」―

補論―『古事記』論と『風土記』論―
 補論の概要
 1 「日下」をめぐる神話的思考―『古事記』序文の対句表現から―
 2 イスケヨリヒメの聖性―「矢」字の、八世紀的な意義から―
 3 『豊後国風土記』直入郡球覃郷「臭泉」の水神―漢籍の知と神話的思考の融合―
 4 「餅の的」と連想―『豊後国風土記』田野条の読解を通して―

初出一覧
あとがき
索  引

Amazonでご購入(各種決済対応)

  • WEBサイトの書籍情報の頁から「Amazonで購入」をクリックまたはタップし、リンク先でご購入ください。
  • Amazon.co.jpに在庫がない書籍も、版元ならびに倉庫には在庫がある可能性がございます。品切表示の折はお問い合わせください。
  • Amazonマーケットプレイスにおける、「株式会社 新典社」からの出品は弊社からの直送です。
  • 領収書等各種書類については、Amazon.co.jp上でお手続きください。弊社から書類を発行することはできません。

PayPalでご購入(クレジット決済のみ)

  • WEBサイトの書籍情報の頁から、弊社に直接、書籍をご注文をいただくことができます。
  • 発送は日本国内のみ、送料は全国一律で650円(税抜)です。
  • ご注文後、弊社より在庫状況および発送予定日をご連絡申し上げます。
  • 品切、あるいは倉庫からの取り寄せとなる可能性がございます。
  • お客様都合によるキャンセルの受け付けは、発送予定日前日までとなります。
  • 品切の際は、PayPal決済を未承認とし、ご注文をキャンセルさせていただきますのでご了承ください。
  • 一部品切の際は改めてご連絡を申し上げます。
  • 発送は、佐川急便です。発送完了後に問い合わせ番号を添えてご連絡申し上げます。
  • お問い合わせはできるだけ、メールにてお願い申し上げます。

その他支払方法をご希望の方

  • 「メールでのお問い合わせはこちら」からお問い合わせください。