説明
目次
序章 向田邦子文学世界
『男どき女どき』の向田邦子―流れる「人間としての赤い血」―(栗原敦)
向田邦子の生きた風景―機微にふれることば―(中村明)
第一章 向田邦子脚本
ドラマ『あ・うん』の一考察―初太郎と二つのトライアングル―(高橋行徳)
向田ドラマにおける闘う身体―「茶の間」から「玄関」そして「殻」―(阿部由香子)
戦争体験とがん体験―『寺内貫太郎一家』に込めた想い―(小林竜雄)
ラジオ台本「森繁のふんわり博物館」の談話(半沢幹一)
第二章 向田邦子小説
向田邦子の余韻―『あ・うん』をめぐって―(半田美永)
向田邦子小説論―短編小説―(神谷忠孝)
『思い出トランプ』の表現―相似形の反復―(岡田博子)
短編「りんごの皮」―神話として―(深谷満彦)
短編「春が来た」の表現(水藤新子)
第三章 向田邦子随筆
向田エッセイのバランス感覚―思い出の中のあのライスカレー―(深津謙一郎)
「父の詫び状」(『父の詫び状』所収)(石川美穗)
「細長い海」(『父の詫び状』所収)(深谷満彦)
「消しゴム」(『眠る盃』所収)(正久りか)
「字のない葉書」(『眠る盃』所収)(栗原靖道)
「字のない葉書」(『眠る盃』所収)(半沢幹一)
「無口な手紙」(『男どき女どき』所収)(平間美紀)
「一冊の本 我輩は猫である(夏目漱石著)」(『眠る盃』所収)(小川雅也)
「拾う人」(『無名仮名人名簿』所収)(大脇多恵)
「手袋をさがす」(『夜中の薔薇』所収)(伊藤まき)
「手袋をさがす」(『夜中の薔薇』所収)(橋本多嘉子)
「夜中の薔薇」(『夜中の薔薇』所収)(井内温雄)
「クラシック」(『女の人差し指』所収)(谷山めぐみ)
「ゆでたまご」(『男どき女どき』所収)(田村俊雄)
第四章 向田邦子研究案内
向田邦子研究史および参考文献(山口みなみ)
向田邦子文庫の歩み(土居道子)
向田邦子研究会 はじめの十年(石川幸子)
向田邦子とかごしま近代文学館―特別企画展・企画展・収蔵品展等を中心に―(古閑章)
〔付録〕
向田邦子ラジオ台本番組一覧
『父の詫び状』本文異同一覧
小説『あ・うん』本文異同一覧
『思い出トランプ』本文異同一覧
あとがき