説明
目次
本書で扱う古典作品
『うつほ物語』/『落窪物語』/『源氏物語』/『浜松中納言物語』/『松浦宮物語』
◆序――古典を「読む」
古典を「読む」前に
「偽装朧化」の効能と〈作者〉の創造
◆『うつほ』『落窪』『源氏』を「読む」
『うつほ物語』共鳴と星の閃き
『うつほ物語』偽装的祝祭とミカドの物語
『うつほ物語』過去と記憶の再生産
『落窪物語』色好みの男の系譜へ
『源氏物語』母親思慕物語の創出
◆三島テクストを「読む」
『潮騒』デキ王子の「語り/騙り」の物語
「夢と人生」三島テクストから見る〈終焉〉の方法
(一) 午後の曳航
(二) 邯鄲
◆三島テクストから古典を「読む」
〈三島由紀夫〉は古典をどのように小説化したのか
〈三島由紀夫〉と中古文学―鏡面としての豊饒の海
『浜松中納言物語』夢幻的物語構築の方法
『源氏物語』「至高の禁」の系譜
◆〈藤原定家〉から古典を「読む」
『松浦宮物語』まことそらごとの物語論
『松浦宮物語』「転生」という物語史
初出一覧
あとがき