説明
目次
はじめに(吉海 直人)
第一部 源氏物語以前
「文学史」と源氏物語―方法の模索と今後への期待―(原 豊二)
「人の子」とはなにか―『伊勢物語』八十四段の中の仏教―(咲本 英恵)
『大和物語』における敦慶親王関連章段について(勝亦 志織)
第二部 源氏物語
『源氏物語』夕顔巻の時空―狐と西と「なにがしの院」―(飯塚 ひろみ)
『源氏物語』夕顔の記憶と「形見」の右近(外山 敦子)
朱雀院行幸試楽後の光源氏と藤壺の贈答歌―「公」の手紙としての機能(岡田 ひろみ)
『源氏物語』薄雲巻「かひなし」考―「入日さす」歌の発想の検討―(櫛井 亜依)
『源氏物語』初音巻「初出語」考(吉海 直人)
手習・絵・物語―浮舟の〈和歌〉―(亀田 夕佳)
問う『源氏物語』―薫と浮舟を中心に―(安藤 徹)
鳥は鳴いたか、鳴かなかったか―源氏物語「鶏鳴」表現における異文の相克―(須藤 圭)
女郎花 源氏物語の女性たちの比喩(井野 葉子)
第三部 源氏物語以後
源氏物語石山寺起筆伝説と〈紫式部の硯〉―〈紫式部の硯〉の誕生と視覚化―(池田 大輔)
『狭衣物語』「形代」物語始発の「冬」―『源氏物語』「夕霧」引用を中心に―(野村 倫子)
過剰な〈親〉〈子〉―『夜の寝覚』のもう一つの世界―(乾 澄子)
『栄花物語』創造された〈歴史〉―村上朝の立太子争いと元方の怨霊―(高橋 麻織)
大内氏旧臣大庭賢兼の文事―毛利氏登用の契機をめぐって―(西本 寮子)
第四部 和歌
「藤式部」亡き桃花の宴―西本願寺本兼盛集附載逸名歌集注解攷(上原 作和)
百人一首の歌仙絵の総合調査をめざして(吉海 直人)
『百人一首』のハンガリー語訳注への道(カーロイ・オルショヤ)
住吉如慶本「職人盡歌合」第六巻の出現(髙橋 亨)
あとがき
執筆者紹介