南洋文学の生成 訪れることと想うこと

¥10,500

地政学的実体と詩的幻想の間で生成する南洋文学。南方・南洋・東南アジアなどを描くそれらを、テクストの読解を出発点に論述し研究の俎上に乗せる。


著者 土屋忍 著
カテゴリー 新典社研究叢書
判型 A5上製カバー
ISBN 978-4-7879-4242-5
商品コード: 9784787942425 商品カテゴリー:

目次

はじめに
序論 経由する南洋─『ふらんす物語』と『上海』を中心に─
 第一節 二項対立の時代―体験か想像か―
 第二節 『ふらんす物語』における「悪寒」
 第三節 方位をめぐる視座と南方幻想
 第四節 パリからの眼差しとその源流
 第五節 「美しい」海峡植民地
 第六節 夏目漱石と永井荷風
 小結 『上海』における経由する南洋

第一部 未知なる領土への眼差し─南洋文学の生成と展開─
第一章 エミリオ・アギナルドの表象─山田美妙と押川春浪─
 第一節 一九四〇年代の『あぎなるど』と『新日本島』の復刊
 第二節 アギナルドの造型
 第三節 「義侠」と「武侠」―アギナルドに付与されたもの―
 第四節 アギナルドの言葉と「土人」のいない場所
 小結 共感から生まれた南洋文学
第二章 「土人」の起源とその文学的表象─中河與一と村上龍─
 第一節 消えた「土人」―『限りなく透明に近いブルー』の改稿をめぐって―
 第二節 「土人」の起源
 第三節 中河與一と「南洋の土人」―南洋文学としての『熱帯紀行』―
 小結 「土人」を主人公とする南洋文学
第三章 大正期・南洋文学の展開─鶴見祐輔と芥川龍之介─
 第一節 明治期の南洋論概観―『米欧回覧実記』と『南洋時事』―
 第二節 大正期の「南洋」論―鶴見祐輔の『南洋遊記』―
 第三節 鶴見祐輔の「帝国主義」
 第四節 「帝国」と文学
 第五節 南洋文学としての芥川龍之介「桃太郎」
 小結 帝国日本の南洋文学

第二部 体験の時代における方法の模索─一九四〇年前後・南洋文学の可能性─
第一章イデアの詩的形象─金子光晴『マレー蘭印紀行』論─
 第一節 本文読解の必要性について
 第二節 統合的な紀行とその主体
 第三節 「鮫」との方法的類似
 第四節 「雷気」とその行方―マレーの「支那人」表象―
 第五節 金子光晴のイデア
第二章 森三千代の南洋文学─翻案としての安南伝説─
 第一節 森三千代素描
 第二節 森三千代の「佛印」―『晴れ渡る佛印』―
 第三節 一九四〇年代における「伝説」への関心―柳田國男と森三千代―
 第四節 翻案としての安南伝説―『金色の伝説』と『龍になった鯉』―
第三章 童話作家の南洋─小出正吾論─
 第一節 文学との出会い―友愛学舎―
 第二節 キリスト教との出会い―クリスチャン・ホーム―
 第三節 南洋との出会い―商社マンから童話作家へ―
 第四節 アンガージュマンとの出会い―戦中生活の反省自責―
 第五節 小出正吾の可能性とアポリア
第四章 ププタンの表象─『ある晴れた日に』とISLANDOFBALI─―
 第一節 広告と文芸―高見順『ある晴れた日に』―
 第二節 「野崎」のバリ観
 第三節 『ある晴れた日に』における「ププタン」
 第四節 ISLANDOFBALIにおけるpuputan
 第五節 南洋小説『ある晴れた日に』の語り
第五章 開戦前夜の南洋幻想─岡本かの子の『河明り』─
 第一節 岡本かの子と南洋
 第二節 書かれていないこと
 第三節 水辺の南洋幻想
 第四節 労働としての芸術
 第五節 場所・移動・幻想
第六章 高濱虚子と南洋俳句
 第一節 俳句の国際性
 第二節 南洋俳句と拡張される歳時記
 第三節 南洋俳句のエキゾチズムとノスタルジー
 第四節 新興俳句とモダニズム詩の間で
 第五節 老成したモダニスト
第七章 折口信夫と南洋短歌
 第一節 釈迢空の南洋詠
 第二節 「をとめの島」
 第三節 「はるかなる島」と「那覇の江」
 第四節 「南の洋わだ」
 第五節 「かそけき島」と「常世の島」
 第六節 一九四〇年代前半の公的言説における南洋概念
終章 南洋文学の一九四〇年代─北原武夫を中心に─
 第一節 テクスト分析から場所論へ
 第二節 文学者の徴用と宣伝文学
 第三節 「文学非力説」から「芸術に携はる者の覚悟」へ
 第四節 薔薇の美しさを描くこと
 第五節 北原武夫の「カリオランの薔薇」
 第六節 「カリオランの薔薇」から「嘔気」へ
 おわりに


主要参考文献
あとがき
人名索引

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