説明
目次
前書き(ジュリー・ブロック)
序論(ジュリー・ブロック)
第一部―日本古典文学の解釈をめぐって
解釈学的観点を通じた『古事記』読解について―契沖と本居宣長における解釈学の萌芽をめぐって―(西澤 一光)
「時間性」、「世界」、「主体」の創造―アンリ・メショニックの「リズム論」を通した歌の分析―(ジュリー・ブロック)
「天離る夷」―方法としての枕詞―(岩下 武彦)
万葉集序歌の表現構造―類型性と個別性と―(駒木 敏)
一七世紀における契沖による解釈学の確立(西澤 一光)
主体の客体化、客体の主体化―動詞「見ゆ」を含む柿本人麻呂の歌三首についての考察―(ジュリー・ブロック)
序歌に見る自然と人事の共鳴―万葉集から古今集へ―(駒木 敏)
歌の受容から創造へ―「ことあげ」を含む『万葉集』の二首の分析と解釈―(ジュリー・ブロック)
『万葉集』から折口信夫『死者の書』へ―解釈を通じての創造―(寺井 龍哉)
源氏物語の言葉と文体―読むことと翻訳することの間で―(寺田 澄江)
総括第一部―翻訳者の自由は詩人の自由と共に始まる―(ジュリー・ブロック)
総括第二部(鉄野 昌弘)
第二部―文学の生命感を翻訳する
言語の歴史性をいかに翻訳するか―フランス・ルネサンス期テクストの日本語訳を例に―(伊藤 玄吾)
上田敏の翻訳技法に関する一考察―アンリ・ド・レニエの詩の翻訳をめぐって―(ジュリー・ブロック)
ゾラ『ナナ』における都市風景の翻訳(野田 農)
ヴァレリーと翻訳―詩をいかに訳すか、翻訳するとはいかなる行為か―(鳥山 定嗣)
サミュエル・ベケットにおける自己翻訳―『初恋』を例に―(岩永 大気)
俳句翻訳のために―ロラン・バルトと「短い形式」―(横田 悠矢)
総括:すべては翻訳に始まり翻訳に終わる―文学創造の方途―(エリック・アヴォカ)
翻訳から通態化へ(オギュスタン・ベルク)
第三部―風土学と翻訳
中国詩学における通態性について(ジュリー・ブロック)
作者の分身としての翻訳者(ジュリー・ブロック)
研究ノート
柿本人麻呂、日並皇子挽歌の神話表現について(岩下 武彦)
『万葉集』第十三巻三二五三、三二五四番歌の「言挙げ」について(駒木 敏)
日本文学における生命感―マルク=マチュー・ミュンシュの「生の作用」を巡って―(ジュリー・ブロック)
仏語俳句翻訳における通態性―ポール=ルイ・クーシューを例に―(金子 美都子)
参考文献
人物索引
執筆者紹介