説明
目次
凡 例
第一章 平安朝和歌と色彩・染織・染料
「ひとつみどり」の春―孝標女「あさみどり」詠追考―
「月草のうつし心」は「浮気心」か―亭子院歌合出詠歌の解釈を目指して―
平安前期和歌の「若紫」が喚起する心象―「若草」との連関と径庭とを中心に―
水は括られたのか―在原業平「唐紅に水くくるとは」の清濁―
『古今集』一四八番歌「唐紅のふりいでてぞなく」考―紅花染色と和歌表現―
「あくにはうつる」「紅のふで」―紅花染色と和歌表現追考―
第二章 平安朝文学と意匠
平安中・後期の女房装束に見る「歌絵意匠」考
寛文六年版『新撰御ひいながた』「武蔵野の模様」考―文学・美術の相関と、変遷する『伊勢物語』第一二段の季節感―
第三章 『源氏物語』の色彩・風習に関する考証―一条兼良有職学の批判的再見という視点から―
『江次第鈔』発題に見る、一条兼良の有職故実観―古注釈を知り、古典文学を読むことを見据えて―
『源氏物語』の「聴色(ゆるしいろ)」考
『源氏物語』浮舟巻の「卯槌」考
付録 皇后宮寛子春秋歌合 小考と注釈
皇后宮寛子春秋歌合 出詠和歌小考
皇后宮寛子春秋歌合 注釈
初出一覧
あとがき