虚無の劇場―古典研究者が読む三島由紀夫文学

¥3,190

古典を生涯愛した三島由紀夫。三島生誕百年の年に十二名の古典文学研究者が集い、初期から晩年まで、虚無と情熱を秘めたその作品を精読。三島と古典を往還し、ともに新発見をもたらす刺激的な論集。


著者 伊藤禎子 編
カテゴリー 新典社選書 127
判型 B6並製
ISBN 978-4-7879-6877-7
商品コード: 978-4-7879-6877-7 カテゴリー:

説明

目次

   はじめに(伊藤 禎子)

昭和一〇年代 廃墟と構築

 ◆「朝倉」(昭和一九年七月)
「朝倉」論―三島文学の〈原郷〉をたずねて(横溝 博)

 ◆「菖蒲前」(昭和二〇年一〇月)
三島由紀夫「菖蒲前」における空虚な中心としての〈恋愛〉―ミソジニーと異類婚姻譚とアダプテーションと(高木 信)

昭和二〇年代 性と再生

 ◆「翼」(昭和二六年五月)
「翼」―〈かぐや姫〉たちの物語(千野 裕子)

 ◆『夏子の冒険』(昭和二六年八月~一一月)
「夏子の部屋」の扉をたたく―『羊をめぐる冒険』と遭遇する『夏子の冒険』(助川 幸逸郎)

 ◆『禁色』(昭和二六年一月~二八年八月)
戦後小説として『禁色』を読む(木村 朗子)

 ◆『恋の都』(昭和二八年八月~二九年七月)
『恋の都』における観念的な世界―『豊饒の海』へと続く特質と『浜松中納言物語』への評価(八島 由香)

昭和三〇年代 貴種と倒錯

 ◆『沈める滝』(昭和三〇年一月~四月)
流離を〈生きる〉ものたち―『沈める滝』と古典文学(伊藤 禎子)

 ◆『金閣寺』(昭和三一年一月~一〇月)
『金閣寺』の源氏柏木物語引用(神田 龍身)

 ◆『近代能楽集』(昭和二九年一月~三七年三月)
『近代能楽集』という不思議―「葵上」「熊野」そして「源氏供養」から(本橋 裕美)

昭和四〇年代 月と転生

 ◆『豊饒の海』(昭和四〇年九月~四六年一月)
『豊饒の海』聡子とかぐや姫たちの応答―天衣=尼衣と記憶(橋本 ゆかり)

『豊饒の海』第一巻「春の雪」における月の在り方(田島 文博)

〈禁忌〉と物語―三島由紀夫「豊饒の海」からの批評(鈴木 泰恵)

   あとがき
   執筆者紹介

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