『源氏物語』の時間表現

¥3,300

光源氏が女性たちと別れたのはいつなのか。時を知らせる鶏鳴、鐘の音や夜更け、あけぼのなどの時間表現から、源氏物語の情景を改めて捉え直す。時間表現に関する語彙の論文目録を付録として収載。


著者 吉海直人 著
カテゴリー 新典社選書 112
判型 B6並製
ISBN 978-4-7879-6862-3
商品コード: 9784787968623 カテゴリー:

説明

目次

 序章 時間表現の落とし穴

第一部 平安時代の時計(平安時代にも時計はあった)
 第一章 『源氏物語』の「時奏(ときのそう)」を読む
 第二章 後朝を告げる「鶏の声」―『源氏物語』の「鶏鳴」―
 第三章 時間表現としての「鐘の音」
 第四章 『枕草子』二九三段「大納言殿まゐりたまひて」の時間表現

第二部 平安時代の時間表現(午前三時は日付変更時点)
 第五章 小林賢章著『「暁」の謎を解く―平安人の時間表現』を読み解く
 第六章 平安朝文学の時間表現考―暁・朝ぼらけ・あけぼの・しののめ―
 第七章 「ほのぼのと明く」の再検討―『伊勢物語』第四段を起点にして―
 第八章 平安時代の「夜更け」―男と女の時間帯―
 第九章 「夜をこめて」の再検討―小林論への疑問を起点にして―

第三部 『源氏物語』の時間表現(暁は後朝の別れの時間)
 第十章 『源氏物語』桐壺巻野分章段の時間表現
 第十一章 『源氏物語』賢木巻における六条御息所との「暁の別れ」
 第十二章 『源氏物語』賢木巻における朧月夜との「暁の別れ」
 第十三章 『源氏物語』「あさけの姿」考

 付録 時間表現に関する語彙の論文目録

  初出一覧
  あとがき

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