説明
目次
凡例
はじめに
第1章 空虚感と安心
1 ナルシシズムと「空虚」
2 SF・ホラー・ミステリーなどのナルシシズム表現
3 自己愛からみた村上春樹作品
第2章 村上春樹のメタファー
1 ナルシシズムとメタファー
2 春樹作品の「空虚」とその覆い
3 退行的満足の表現
4 安心が壊れたことの表現
5 他のいくつかのメタファー
第3章 現代社会と「偽りの自己」
1 小野不由美作品の「偽りの自己」
2 『ねじまき鳥クロニクル』の複合的なアブジェ
3 同調の「空気」
(1) 伊藤計劃『ハーモニー』
(2) 梨木香歩『沼地のある森を抜けて』
第4章 現代のサブカルチャーにみられるナルシシズムと自我理想
1 現代のサブカルチャーとナルシシズム
2 宮崎アニメと自我理想
3 西尾維新と村上春樹
4 現代のマンガ・アニメの閉塞感とナルシシズム表現
(1) 福本伸行『賭博黙示録カイジ』『アカギ――闇に降り立った天才』
(2) 『魔法少女まどか☆マギカ』
注
参考資料表
初出
あとがき