和泉式部の方法試論

¥19,800

感情の歌人と目されがちな和泉式部。が、歌集には、溢れる情感を客観視しようとした形跡が残る。初期定数歌・日記を含め、その表現における独自の方法意識を見出し、再評価を図る。


著者 久保木寿子 著
カテゴリー 新典社研究叢書
判型 A5上製カバー
ISBN 978-4-7879-4319-4
商品コード: 9784787943194 カテゴリー:

説明

目次

 使用テキストについて/用語について
 はじめに―研究の目的と本書の構成―

Ⅰ 和泉式部歌集論
 第一章 和泉式部の詠歌方法
  第一節 和泉式部の群作歌
  第二節 「和泉式部百首」論
  第三節 「帥宮哀傷歌群」論
  第四節 勒字歌群論
  第五節 続集「日次歌群」論
 第二章 和泉式部和歌の表現
  第一節 和泉式部の叙景―百首歌より見たる―
  第二節 和泉式部和歌の表現
  第三節 存在感覚の歌
Ⅱ 『和泉式部日記』論
 第一章 『和泉式部日記』と和歌
  第一節 『和泉式部日記』の場面構成と和歌
  第二節 「共感」の形成と贈答歌
 第二章 追懐の方法
  第一節 「帥宮哀傷歌群」と『和泉式部日記』
  第二節 「南院」の時空
  第三節 叙述の方法
Ⅲ 初期定数歌論
 第一章 和泉式部の詠歌環境―その始発期―
  第一節 和泉式部と河原院
  第二節 花山院の和歌
 第二章 初期定数歌の成立と展開
  第一節 初期定数歌と私家集―「好忠百首」を中心に―
  第二節 初期定数歌の神祇意識―「好忠百首」を起点に―
 第三章 男性百首から女性百首へ
  第一節 「重之女百首」論―「重之百首」からの離陸―
  第二節 『賀茂保憲女集』試論―初期百首と暦的観念―
  第三節 『相模集』「初事歌群」論―成立をめぐって―
 第四章 初期定数歌の歌ことば―その生成と展開―
  第一節 公任の和歌観と初期定数歌
  第二節 初期定数歌の歌ことば
  第三節 「弘徽殿女御生子歌合」の和歌と判詞

 初出一覧
 あとがき
 和歌索引

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