平安朝文学と色彩・染織・意匠

¥8,800

ひとつみどり・若紫・唐紅など、和歌における色彩表現。平安朝文学と服飾デザインのかかわり。一条兼良有職学を再考証する源氏物語研究。作中に見える多彩な色・模様表現の本質をよみがえらせる。


著者 森田直美 著
カテゴリー 新典社研究叢書 354
判型 A5上製カバー
ISBN 978-4-7879-4354-5
商品コード: 9784787943545 カテゴリー:

説明

目次

  凡 例

第一章 平安朝和歌と色彩・染織・染料
 「ひとつみどり」の春―孝標女「あさみどり」詠追考―
 「月草のうつし心」は「浮気心」か―亭子院歌合出詠歌の解釈を目指して―
 平安前期和歌の「若紫」が喚起する心象―「若草」との連関と径庭とを中心に―
 水は括られたのか―在原業平「唐紅に水くくるとは」の清濁―
 『古今集』一四八番歌「唐紅のふりいでてぞなく」考―紅花染色と和歌表現―
 「あくにはうつる」「紅のふで」―紅花染色と和歌表現追考―

第二章 平安朝文学と意匠
 平安中・後期の女房装束に見る「歌絵意匠」考
 寛文六年版『新撰御ひいながた』「武蔵野の模様」考―文学・美術の相関と、変遷する『伊勢物語』第一二段の季節感―

第三章 『源氏物語』の色彩・風習に関する考証―一条兼良有職学の批判的再見という視点から―
 『江次第鈔』発題に見る、一条兼良の有職故実観―古注釈を知り、古典文学を読むことを見据えて―
 『源氏物語』の「聴色(ゆるしいろ)」考
 『源氏物語』浮舟巻の「卯槌」考

付録 皇后宮寛子春秋歌合 小考と注釈
 皇后宮寛子春秋歌合 出詠和歌小考
 皇后宮寛子春秋歌合 注釈

  初出一覧
  あとがき

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