文構造の観察と読解

¥25,190

古事記・源氏物語・徒然草などの古文から、鷗外や芥川、現行の訓読、また憲法や直近の評論まで。多様な文の構造への鋭敏な目配りから国語教育に役立つ読みを提起し、研究への課題を投げかける。


著者 中村幸弘 著・碁石雅利 編
カテゴリー 新典社研究叢書 356
判型 A5上製函
ISBN 978-4-7879-4356-9
商品コード: 9784787943569 カテゴリー:

説明

目次

 自 序(中村 幸弘)

Ⅰ 中古和文と『徒然草』
 [1] 連語「さるものにて」
 [2] 題述文「…は…こそあれ」と、その漸移・変移
 [3] 『徒然草』コソ係結文の構造

Ⅱ 訓読文の句法と句読
 [1] 訓読文の連語「ずんばあらず」
 [2] 日本国憲法の「は」と、その構文
 [3] 『徒然草』の句読

Ⅲ 不定語・疑問文・否定詞(?)に関連する表現
 [1] 不定語に続く命令形―どこへ行けというのか―
 [2] 否定疑問文と、その応答詞
 [3] 鷗外独創の文構造―『舞姫』『即興詩人』に見る「…、あらず、…。」―

Ⅳ 学校文法と文の成分
 [1] 検定教科書の文の成分
 [2] 否定されつづける学校文法
 [3] 去来する連体修飾語

Ⅴ 動詞「す」「する」と、その文構造
 [1] 『源氏物語』に見るヲ格+ニ格に付く動詞「す」
 [2] 他動詞「す」の和語の賓語
 [3] 『古事記』訓読文の指定表現「…と為(て)」
 [4] 『古事記』訓読文に見る他動詞「す」のヲ格賓語のヲ格表出・非表出
 [5] 連体修飾語を必須とする「さま」「心地」などと、その述語自動詞「す」
 [6] 『古今和歌集』歌に見る「…とす」などの陳述の機能
 [7] サ変複合動詞「~する」の時代―連体修飾語としての「欲望する」「塑する」「キャラ化する」―

Ⅵ 動作主体の人称と「むとす」
 [1] 動作主体の人称と「むとす」の意志の有無
 [2] 第三人称主体「〈…む〉とす」表現の読解―その「む」の多くを意志と認識するのは共同幻想か―
 [3] 『古事記』訓読文の「むとす」と補読の「たまふ」とから
 [4] 無意志主体「(よ)うとする」の用例と読解

Ⅶ 現代人がそう読んでしまうのか
 [1] 該当する単語が特定できないのに、可能の意が読みとれてしまう表現
 [2] 主観的情意提示の擬似連用成分

   引用・参照文献一覧
   初出一覧
   あとがき(碁石 雅利)
   老耄の日々(中村 幸弘)

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