説明
目次
はじめに
第一章 「広場の孤独」という生存様式―『風の谷のナウシカ』から『ハウルの動く城』へ
風の谷の「人民」
〈共生〉の構造
自然に背反する人為―『風の谷のナウシカ』から『天空の城ラピュタ』へ
マルクス主義への懐疑
「広場の孤独」という生存様式―堀田善衛との接点
国民国家へのまなざし―『紅の豚』と『ハウルの動く城』
第二章 照葉樹林文化とアニミズム―『もののけ姫』から『となりのトトロ』へ
『もののけ姫』と照葉樹林文化論
カインの末裔
『もののけ姫』から『となりのトトロ』へ―柳田國男との接点
アニミズムの受容をめぐって
タタリ神とディダラボッチ
自我の行方―司馬遼太郎・網野善彦との接点
第三章 〈自立〉という問題系
キキの旅立ち―『魔女の宅急便』
『千と千尋の神隠し』のアニミズム
現代文明を超克する〈私〉―『崖の上のポニョ』へ
あとがき―新版出版にあたって