東京裁判の思想課題―アジアへのまなざし

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東京裁判史観を政治的イデオロギーとしてとらえるのではなく「思想課題」として読み解く。東京裁判をめぐる言説は、近代日本がアジアをどのように認識していたのか知る、重要な手がかりでもある。


著者 野村幸一郎 著
カテゴリー 新典社選書 107
判型 B6並製カバー
ISBN 978-4-7879-6857-9
商品コード: 9784787968579 カテゴリー:

説明

目次

 序 保田與重郎の東京裁判批判―問題の所在

Ⅰ 徳富蘇峰の「国民」観念―明治維新と昭和の戦争
 はじめに
 満州事変への関心
 「八紘為宇」の行方
 天皇制とアジア主義

Ⅱ 松井石根の大亜細亜主義―「同胞」と「皇国民」
 はじめに
 松井石根と東京裁判
 満州事変以前における松井の中国分析
 満州事変の世界史的立場
 宇都宮太郎と松井石根
 満州事変から日支事変へ
 「亜細亜的精神」の問題圏
 南京事件

Ⅲ 大川周明の「三国意識」―アジアの解放と文化主義
 はじめに
 東条英機宛書簡をめぐる応答
 維新の精神
 アジアとの連帯
 イスラム教への傾斜

Ⅳ 竹山道雄のファシズム論―近代文明の光と影
 はじめに
 「文明」の裁きへの疑念
 ハイド氏のファシズム
 竹山の反戦平和思想

Ⅴ 堀田善衛と南京事件―『時間』における歴史と実存の往還
 はじめに
 東京裁判との交錯
 マギー証言との距離
 反美学としての『時間』
 歴史と実存
 アンガージュの輻輳性

Ⅵ 阿川弘之が語る開戦への道程―『米内光政』と東京裁判史観の死角
 はじめに
 米内光政の中国認識
 日支事変への道程
 米内の開戦責任
 三国同盟
 海軍の功利主義

 あとがき―坂口安吾のまなざし

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