説明
目次
はじめに~日本は昔から女性中心に回っている
1 男につくす女たち
(1)おさん『心中天の網島』~対立しない女たち
(2)おかる『仮名手本忠臣蔵』~愛されるばかりが人生じゃない
(3)お光『新版歌祭文』~あきらめるという勇気
2 ドラマの決着をつける女たち
(1)お吉『女殺油地獄』~お吉はなぜ殺されたか
(2)お岩『東海道四谷怪談』~復讐は始まった
(3)政岡『伽羅先代萩』~全うせねばならない
3 男を神にする女たち
(1)お初『曾根崎心中』~まごころという絆
(2)お三輪『妹背山婦女庭訓』~死んでもうれしいかたじけない
(3)おとく『傾城反魂香』~覚悟さっしゃれ
4 男を手玉にとる女たち
(1)雲の絶間姫『鳴神不動北山桜』~利用された高僧
(2)お六『杜若艶色紫』~土手のお六は蛇使い
(3)美代吉『八幡祭小望月賑』~ありゃみんな嘘でござんす
おわりに~「女形」は日本人の女神信仰の具体的表現
初演上演年表
掲載図版一覧
参考文献
あとがき