説明
目次
はしがき(山田 直巳)
序 章 アジア基層文化と古代日本
アジア基層文化と古代日本(工藤 隆)
第一章 祭祀・儀礼・伝承論
1 彝(イ)族の祭司「畢摩(ビモ)」について(張 正軍)
2 ミエン・ヤオの浄化儀礼に関する研究―道教・法教儀礼との比較から―(廣田 律子)
3 「踏喪歌」の社会的背景―雲龍県永香村・青干坪村を軸に―(山田 直巳)
4 白族董氏の系譜と祖先伝承(富田 美智江)
5 トンパ経典『以烏鴉叫声占卜』の歴史的位置―インド・チベット・中国における鴉鳴占卜の伝播と定着―(北條 勝貴)
6 シャーマニズム研究の現在再考―日本と雲南の調査、および欧米の研究を手掛かりとして―(菅原 壽清)
第二章 表記・歌掛け論
1 山と書くな 壮族の古壮字と日本の訓仮名を巡って(手塚 恵子)
2 トン族歌謡の漢字表記とその方法―〈歌〉を文字に書くことについて―(曹 咏梅)
3 プミ族のペー語による歌掛け―雲南省蘭坪県龍潭村プミ族の掛け合い歌「西番調」―(飯島 奨)
4 死者に掛ける歌考(草山 洋平)
5 儀礼と遊戯の掛け合い ラオス北部の掛け合い歌カップ・サムヌアから(梶丸 岳)
第三章 比較表象論
1 『古事記』における二つの始祖神話(岡部 隆志)
2 『万葉集』の独詠的恋歌の生成―歌垣歌からの連続と飛躍―(遠藤 耕太郎)
3 万葉歌への道をめざして―中国西南部少数民族の歌文化を手がかりに―(真下 厚)
4 蝦蟇論―田の神、地の神としてのタニグク―(今井 秀和)
5 映像から見る久高島の祭祀と二、三の事柄(北村 皆雄)
あとがき(山田 直巳)
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