物語と催馬楽・風俗歌―うつほ物語から源氏物語へ―

¥10,120

平安時代の貴族に愛唱された催馬楽・風俗歌。宮廷歌謡でありながら卑俗な詞章を持つその両面性は、作中人物の内面を暴き出していく。巧みにちりばめられた引用の連関からひらかれる新しい物語世界。


著者 山﨑薫 著
カテゴリー 新典社研究叢書 367
判型 A5上製カバー
ISBN 978-4-7879-4367-5
商品コード: 978-4-7879-4367-5 カテゴリー:

説明

目次

   凡 例

  序 章 本書の目的と構成

第一部 『うつほ物語』における催馬楽・風俗歌
  第一章 「祭の使」巻と「菊の宴」巻の催馬楽引用―「声振り」に注目して―
  第二章 「内侍のかみ」巻における唱和歌と風俗歌「大鳥」
  第三章 「蔵開」巻における風俗歌「名取川」―仲忠と「これこそ」のやりとりをめぐって―

第二部 『源氏物語』における催馬楽・風俗歌
  第一章 催馬楽「山城」と「瓜」の和歌―「瓜たつ」の解釈をめぐって―
  第二章 催馬楽「山城」と歌枕「こまのわたり」
  第三章 「紅葉賀」巻の催馬楽引用―源典侍の物語における「こま」の繋がり―
  第四章 「賢木」巻における催馬楽「高砂」―三位中将と光源氏の贈答に注目して―
  第五章 『源氏物語』と風俗歌―「若紫」巻・「真木柱」巻の引用を中心に―
  第六章 『源氏物語』における唐楽「想夫恋」―「常夏」巻における催馬楽引用とのかかわり―
  第七章 「藤裏葉」巻における催馬楽「葦垣」―「年経にけるこの家の」考―
  第八章 夕霧と雲居の雁の結婚と催馬楽引用―玉鬘をめぐる歌謡引用とのかかわりを通して―

  終 章 本書のまとめと展望

   初出一覧
   あとがき
   索  引

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