説明
目次
田山花袋の輪郭
田山家略系図
主要人物解説
第一章 感傷的浪漫主義の時代
1 幼少年期の花袋
2 松浦萩坪歌塾に入門―松岡国男・太田玉茗らと交わる
3 文学への接近―尾崎紅葉を訪ねる
4 信州赤塩への旅。「明治文庫」に作品が載る
5 「文学界」同人となり、山形に遊ぶ
6 日光への旅
7 藤村と交遊、独歩を知る
8 日光にて、独歩と起居を共にする
9 旅に明け暮れた明治三十一年
10 結婚、博文館入社
11 週刊『太平洋』の編集に携わる
12 外国文学の研究に没頭
13 『重右衛門の最後』を書く
14 岡田ミチヨの入門。紅葉永眠
15 日露戦争従軍
16 花袋の煩悶
17 『文章世界』創刊
第二章 自然主義の時代
1 『蒲団』発表と飯田代子
2 独歩の死と『生』執筆
3 九州の旅
4 『妻』の出版、水野仙子現る
5 『田舎教師』を世に問う
6 『縁』の世界と大逆事件
7 四十の峠
8 明治の終焉と博文館退社
第三章 自然主義退潮の時代
1 藤村の渡仏と日光僧房生活
2 第一次世界大戦と「個」
3 西長岡鉱泉の生活
4 信州富士見山荘と『時は過ぎ行く』
5 赤岩と『一兵卒の銃殺』
6 「脱却の工夫」と仏教への傾斜
7 印旛沼紀行
8 『再び草の野に』『河ぞひの春』「新しい芽」と自他の融合
9 生誕五十年祝賀会
10 退潮する花袋と「廃駅」
11 満鮮の旅と東京大震災
12 歴史小説と「源義朝」
13 大正時代の幕引き
14 家庭崩壊の危機と『百夜』
15 病い、そして、その終焉
略年譜