説明
目次
藤原俊成女の輪郭
主要人物解説
関係系図
一 戦乱の世の開幕
後三条天皇の即位/保元の乱、 平治の乱へ
二 祖父母や両親
父方の祖父家成/母方の祖父俊成/父親の盛頼/母親の八条院三条
三 誕生と祖父母の愛育
両親の結婚/鹿ヶ谷事件と父親の解官/祖母の愛育/祖父俊成の千載集撰進
四 結婚生活の幸福と不幸
通具との結婚/祖母の死去/最初の作品か/夫妻の歌合/
権門女性と結婚する通具/母親の病死
五 後鳥羽院歌壇登場
出色の新参女房/歌合での圧勝/本歌取の名手/好敵手は宮内卿
六 無名草子の執筆か
評論の場/広汎な知識/伝承の俊成女説/女性ゆえの嘆き
七 得意の絶頂
千五百番歌合/新古今集巻頭歌の栄誉/四季歌に漂う恋情/
新古今集時代への後世の評価/後鳥羽院歌壇の沈下
八 順徳天皇との交流
即位祝賀の贈答/出家報告の贈答/順徳院歌壇での位置/復古への期待
九 承久の乱前後
和歌のない時期/「こまやかな」歌風/通具の死去と嵯峨隠棲/
新勅撰集前夜/通具歌を本歌に
一○ 歌集自撰の意気込み
歌集編纂の目的/詠作時期の対比構成/自負の歌/
不本意な新勅集/物語取りの和歌
一一 越部での晩年
北条泰時への訴え/自歌を本歌に/反御子左派の私撰集/
為家の続後撰集/越部からの消息
一二 没後の評価
勅撰集入集と生涯の歌数/謎の為忠集/権威ある歌人
藤原俊成女略年譜
あとがき