説明
目次
はじめに
凡 例
第一章 『伊勢物語』の陸奥とその時代
第一節 栗原の姉歯と伊治城
第二節 興の井都島と多賀城
第三節 塩釜―陸奥国の外港
第四節 信夫山の夷と郡衙
第五節 『伊勢物語』の陸奥―『万葉集』・『古今集』との比較
第二章 『伊勢物語』の関東とその時代
第一節 富士の嶺―貞観噴火と業平の東下り
第二節 武蔵鐙(あぶみ)―東山道武蔵路と浅間の煙
第三節 入間の郡みよしのの里―藤原氏の荘園
第三章 『伊勢物語』の海外とその時代
第一節 もろこし舟―業平の出自
第二節 嵯峨天皇退位の歴史的背景
第三節 嵯峨太上天皇の遺詔
第四章 業平とその時代
第一節 「鶉となりて」―仁明天皇の晏駕
第二節 「あまのかる」―高子か直子か
第三節 『伊勢物語』の「二条の后」
第四節 ノンフィクションとしての藤原高子
第五節 ノンフィクションとしての源融
第六節 清和・陽成・高子―基経からの離反
第五章 業平以後の時代
第一節 「翁さび」―行平の反骨
第二節 「花橘の」―友于の宇佐の使
第三節 「秋の野の」―棟梁の寂寥
第四節 「ゆきかひ路」―滋春の物名歌
第五節 「立ち返り」―元方の憧憬
初出一覧
あとがき