平安物語の表現 源氏物語から狭衣物語へ

¥17,820

源氏物語と狭衣物語。二つの物語の異なる成り立ちを「言葉」への着目から解き明かす。歌ことばが持つイメージや両義性、漢詩文の寓意性、語脈、物語取りといった多様な方法がひらく豊かな物語世界。


著者 太田美知子 著
カテゴリー 新典社研究叢書 366
判型 A5上製函
ISBN 978-4-7879-4366-8
商品コード: 978-4-7879-4366-8 カテゴリー:

説明

目次

  序

第一部 源氏物語の表現
 第一章 「藻」の比喩
  第一節 玉藻の喩と紫の上
  第二節 草のゆかり考
  第三節 須磨の秋の琴の背景―菅原道真の「風中琴」を踏まえて―
  第四節 明石の入道の代作詠

 第二章 「梅」と「鏡」の比喩
  第一節 「初音」巻の明石の君
  第二節 七毫源氏「須磨」巻の頭注「百詠注」について―破鏡の寓意がもたらすもの―
  第三節 「鴛鴦のうきね」の歌について―かげの行方―

 第三章 「文」の語脈
  第一節 柏木の歌の「をだえの橋」―大原野行幸の浮橋との比較から―
  第二節 玉鬘の「文殿」居住の意義―「文」の語脈に位置づけて―

第二部 狭衣物語の表現
 第一章 狭衣物語を考える上で―伊勢物語・枕草子・源氏物語の表現―
  第一節 パロディとしての『伊勢物語』六十三段
  第二節 『枕草子』一三二段「円融院の御果ての年」考
  第三節 『源氏物語』「蓬生」巻の末摘花像の違いについて―十四の伝本から―

 第二章 狭衣物語の表現
  第一節 母代像のおもしろさ
  第二節 「朝津の橋」朗詠について―宮の姫君との縁談の中断に関わって―
  第三節 飛鳥井女君の造型―『伊勢物語』六段との関わり―
  第四節 『狭衣物語』における『伊勢物語』引用―源氏の宮と二条の后―
  第五節 源氏の宮思慕の表現―「富士の煙」と竹取引用―
  第六節 狭衣の女二の宮への恋―兜率天往生を目指して―
  第七節 狭衣の女二の宮への後朝の文―柏木の消息文を踏まえて―

 第三章 狭衣物語と六条斎院禖子内親王
  第一節 紫野斎院の内院と有栖川の位置関係―『狭衣物語』と離宮院遺跡から―
  第二節 天照神の託宣をめぐって
  第三節 飛鳥井女君の兄僧の造型―『粉河寺縁起』と藤原隆家・隆明父子を踏まえて―

   初出一覧
   あとがき
   索引

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